たぬきのアルバム 下落合の森に棲むたぬきは、ずいぶん以前から近隣では認知されていました。それが最近、頻繁に目撃されるようになったのは、いよいよ下落合のみどりが少なくなってきたことと、それにともない果実や木の実など冬場のエサ不足が深刻化したからだと思われます。 「日本たぬき学会」会長の池田啓先生によれば、たぬきが棲息するには1ヘクタール程度の生活域が必要だということです。そして、子供が産まれ子孫を増やしてゆくためには、さらにその倍ほどのエリアが必要となるようです。言い換えれば、都心であるにもかかわらず、下落合にはそれらを満たす条件が揃っていた証明になる・・・とのことでした。下落合地区は、泉がそこかしこから湧く崖(バッケ)が多く、武蔵野原生の緑地が残りやすい環境であること、また、狭い路地などが多く大開発を免れて来たことなどが、たぬきが安心して棲みつづけられる環境を保全できた要因と分析されています。
|
||||||||||||||||
Copyright © Shimoochiai
Midori Trust. All rights reserved. |