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27日に消防署がたぬきの森を視察

 

  たぬきの森に建設される予定の「重層長屋」は、今年の1月下旬に業者から新宿区へ建築確認申請がなされたまま、5ヶ月が経過しても建築確認が下りない状態がつづいています。しかし、新宿区より消防同意のための申請があり、本日(627)、消防署が現地視察を実施するようです。

 

  昨年、“特例”を用いた安全認定に対する審査請求のやり取りの中で、新宿区は「特例安全認定」について、消防署の意見はまったく聞いていないと言明しています。特例安全認定の規定の中に、「周囲の安全状況を判断し認定」という項目がありますが、火災や災害等に関してはいわば“素人”であるはずの建築課が、独断で一方的に安全だと判断したようです。

 

  しかし、本来なら1,000m2(4mの路地で可)しか建てられない土地に、約3倍の長屋(路地は8m必要)の建築を計画し、周囲は崖と木造建築という状況です。しかも、特例安全認定の際の「建物周囲は避難路として22.5m確保」という必要条件があるにもかかわらず、説明会での図面では避難路が1mに満たない部分さえ存在しています。

 

  また、現地はクランクの多い路地の先Click!にあり、新宿区の「危険地域」にも指定されるなど、災害時にはさまざまな問題が生じる危険性指摘Click!されつづけています。新宿区の特例認定は、東京都内でもケースClick!で、東京地裁で係争中の問題でもあり、きょう行われる消防署の対応がたいへん注目されます。

 

 

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