おとめ山公園「区民ふれあいの森」計画の概要 以前から「下落合みどりトラスト基金」サイトでもたびたびご紹介Click!しています、おとめ山公園の拡張計画について、「区民ふれあいの森」構想とともに計画の骨子・概要がかたりつつあるようですので、改めてその内容をご紹介します。 ▲「区民ふれあいの森」全体鳥瞰図 まず、「区民ふれあいの森」のそれぞれの区分(各ゾーンの役割)から見ていきますと、主に4つのゾーンから構成されています。みどりの増加や自然再生というコンセプトをベースに、災害時の避難場所としての役割、年齢層を問わず新宿区民が森を訪れ自由にコミュニケーションできる空間の創造、御留山の歴史的な背景を記念する施設など、多彩なテーマが反映されています。
また、「修景」(環境アセスメント用語で全体的な景色・風情のこと)の図面を参照しますと、動植物の育成にも配慮した武蔵野雑木林の再生を中心に、それぞれ緊急避難所としても機能する広場(草原)の設置、道路沿いにはサクラをはじめとする樹木のフリンジ(並木のこと)の植栽、谷戸の植生や風情を活かした景観作りと湧水源の地下水脈確保、相馬子爵邸が建っていた史的な風情への配慮など、さまざまなテーマが複合的に盛り込まれています。 ▲「区民ふれあいの森」の修景のあり方図 緊急災害時の避難場所として使われるAゾーンは、周囲を疎林に囲まれた「自由原っぱ」としての役割(@)、また1913年(大正2)から1939年(昭和14)までの相馬邸時代における庭園(芝庭)の風情を取り入れた芝斜面の形成(A)など、大地震などの緊急時に周辺の人々が避難できる災害対策に重点を置いた設計となっています。これらの空き地は、従来、近くに新宿区による災害避難場所がまったく存在しなかった落合地域の住民にとっては、非常に心強いスペースとなります。また、Bゾーンでは弁天池や谷戸に湧く泉の湧水量をアップさせるため、雨水の浸透率を高める設計がなされています。(B) もちろん、それらの空き地も災害時の避難場所として活用されることを想定しています。 ▲災害時の避難場所としてのスペース確保(A・Bゾーン) なお、3月5日付けの「広報しんじゅく」にも掲載されましたが、「区民ふれあいの森シンポジウム」が下記日時場所で開催される予定です。 ●日時:3月19日土曜日10:00〜12:00 ●場所:新宿清掃事務所(会議室) 新宿区下落合2丁目1−1 シンポジウムでは、「トラスト基金」運動の初期から協力してくださっている、東京大学大学院環境デザイン研究室の石川幹子教授Click!が、検討会の座長として基調講演をし、中山新宿区長を交えたパネルディスカッションが行われます。お時間のある方は、ぜひご参加ください。 |
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