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日本テレビ系列「ザ ワイド」で全国放映

 

  いまや全国的な注目を集める屋敷森(たぬきの森)ですが、昨日の46()に日本テレビ・読売テレビ系の報道番組『ザ ワイド』が、全国ネットで放映されました。今回の放映では、屋敷森の現状と建築安全条例第4条第3項の特例認定を中心に、約10分の時間をかけて詳細が報道されました。

 

  新宿区建築課をはじめ、道とみどりの課、弁護士、業者、建築士、そして周辺住民の声や意見を併置し、「客観中立」的な立場が強調されるような内容でした。しかし、住民側の主張内容はほとんど放送されず、どちらかといえば条例第4条第3項そのものの話題が中心になり(拡大解釈で認定が可能というテーマ)、見方によっては「特例は、いまや一般的なものなので仕方のない」とも受け取れるような内容に落胆しました。

 

  昨年の秋、「下落合みどりトラスト基金」が行ったアンケートにより、東京都において特例認定がいかに稀な事例であり、特例中の特例Click!であるかが、番組ではまったく触れられませんでした。また、新宿区建築課が根拠に乏しい「安全認定」を、いかに安易に業者へ出してしまったかの事実認識(→■不透明な認定)Click!も、「ザ ワイド」の報道からは伝わってきませんでした。

 

  さらに、「トラスト基金」の寄付金額と新宿区の公園化予算を合わせて、屋敷森の当初の売値を超えていたことも報道されませんでした。近隣住民の方のご好意で撮影された子だぬきの映像も、わずか数秒のみの放送でした。とはいえ、二度にわたり屋敷森の問題に脚光を当てていただき、地元の取材に充分な時間をかけてなんとか放映いただいた現地記者やスタッフの方々に、「トラスト基金」一同より感謝申し上げます。東京地裁の判決も迫っていると思われますので、今後ともよろしくお願い申し上げるしだいです。

すっかり解体され廃材の山となった土蔵。

 

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