「都政新報」が義務づけ訴訟記事を掲載。 ようやく朝夕の秋風が肌に涼しく感じられ、暑かった長い夏が終わろうとしていますが、いよいよ「義務づけ訴訟」の判決日Click!が近づいてきました。判決を前に「都政新報」(都政新報社)の8月17日号では、たぬきの森の課題に関するまとまった記事が掲載されました。 建設業者が新宿区を相手に起こしている「損害賠償請求」裁判と、住民が新宿区を相手に起こしている「義務づけ訴訟」の裁判に関して、たいへんわかりりやすく解説していただいています。 記事にも書かれていますが、新宿区と業者には建物の解体をめぐってある種の「利害」関係が発生し、さまざまな思惑が錯綜しているようです。しかし、本来は損害賠償という新宿区と業者間の争いの課題と、工事中の違法建築を長期間にわたり放置することによって生じている、地域住民の安全性が脅かされつづける問題とは、まったく関連性のないテーマであり、これをあたかも関係があるかのようにリンケージして捉えること自体が、住民の安全な暮らしを守る自治体の義務を、すでに放棄していると評されても仕方がありません。 最高裁により「違法で危険」と認定された状況は、その判決によって消滅したわけではなく、危険な違法建築はそのままの状態で、たぬきの森にそのまま建っていることを忘れてはなりません。まずは、違法建築をただちに撤去して、地域住民の安全性を確保することこそが、最優先されるべきテーマであり施策といえましょう。9月21日の、東京地裁における判決が待たれます。 ■「義務づけ訴訟」判決スケジュール 日時:2012年(平成24)9月21日(金) 午後1時25分 場所:東京地方裁判所 522号法廷 |
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