新宿区の「地震ハザードマップ」で危険箇所に改めて指定 今年(2008年)の3月に、新宿区の都市計画部建築指導課が作成した「新宿区地震ハザードマップ」で、たぬきの森のある下落合4丁目は「危険度3」と認定され、しかも重層長屋が建設される予定になっているたぬきの森自体が、特に「急傾斜地崩壊危険箇所」として“網がけ”がなされ、重度の危険箇所として指定されていることが判明しました。 先にご紹介しました判決レポートClick!でも詳述していますが、この崖は安全性の調査で「安全」が確認されたので「建築確認」を出した(実際には安全性の調査途中にもかかわらず、新宿区建築課が錯誤して建築確認を出してしまった)・・・ということになっています。もう一度、新宿区の各部署の見解や認識を整理してみましょう。
ご覧のように、たぬきの森の敷地について、行政側でも各部署ごとに認識が大きく異なることがわかります。そして、この敷地を「安全」だとしているのは、いまのところ安全性の調査中にもかかわらず誤って「建築確認」を出してしまった、建築課のみであることもわかります。 周辺住民のみなさんは、訴訟相手に組織としての「新宿区」を対象にしていますが、もっとはっきりいえば「新宿区建築課」を相手に訴訟を起こされたいのではないかと想像します。それほど、新宿区建築課の判断は、法的にも常識的な観点から見ても異常であり、新宿区の中でも“孤立”しているのが見てとれます。 新宿区が一枚岩でないことは、これらの事実からみても明らかですが、いまだ法律を無視せず正常で常識的な判断のできる、そして住民側の視点を持つ部署が多く存在していそうなことは、皮肉にも行政が正常に機能していることの“証し”といえるでしょう。それだけに、新宿区建築課による過去の言動の異常さが、ことさら際立って見えてくるのです。 |
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