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再開発が目白押しの下落合地区

 

 12/11()に行われた、第3回「落合のみどりを守る勉強会」Click!の町歩き見学会では、再開発が予定されている地域も、できるだけ見てまわりました。このところ、下落合では再開発にともなうマンション・重層長屋の建設計画が目白押しとなっています。125日の『新宿区新聞』(新宿区新聞社)一面には、次のような記事が掲載されました。

『新宿区新聞』2005125日号より

 あいにく、見学会コースでは立ち寄れなかった場所も含め、下落合で再開発中の区画、あるいは近い将来に開発が予定されている区画には、以下のようなものがあります。

 

■旧・遠藤邸屋敷森の開発計画

 「下落合みどりトラスト基金」が保存運動をつづけている、武蔵野原生林の屋敷森が残る区画です。建築計画では、重層長屋(実質はマンション)が建設されることになっています。現在、周辺住民のみなさんが東京地裁へ訴訟を起こし、新宿区との間で係争中です。(写真:紅葉がはじまった、11月現在の屋敷森の様子)

 

■財務省住宅跡地の再開発計画

 

 財務省が2008年に民間への払い下げを決定しましたので、再開発が予想されています。おとめ山公園のすぐ北側に隣接した広大な敷地(17,000m2)ですので、巨大マンションなどの大規模開発にならないかどうか、下落合では大きな懸念が拡がっています。特におとめ山公園の湧水が、再開発をきっかけに枯れてしまうのではないかという危機感もあります。(写真:左はおとめ山公園側から見た官舎で、右は北側の様子)

 

■下落合2丁目東急マンション計画

 

 東京急行が進める、大型マンションの建設計画です。設計図どおりのデザインで建設されますと、巨大な建物と周囲の環境とがまったくマッチせず、街の景観との間に大きな違和感があるため、設計変更を求める運動がつづいています。当初は伐採予定だった、大きなヒマラヤスギの並木は残るようですが、東急は建物の設計変更には応じていません。(写真:左はフェンスで囲まれ更地化された現状で、右は完成イメージイラスト)

 

■新目白通り沿いのペンシルマンション計画

 

 当初は、わずか195m2ほどの土地に13階のビルを建てる予定の、典型的な「ペンシルマンション」形状でした。しかも、南側は十三間通り(新目白通り)に面しているため、ベランダはすべて北側に設置される計画です。建物は10階建てに変更されましたが、瑠璃山山麓の住宅の日照問題や屋内が丸見えになるため、住民との話し合いがつづいています。(写真:左は下落合横穴古墳群の記念プレートが残る弁才天境内からの眺め、右は基礎工事中の様子)

 このほかにも、下落合には屋敷森がすでに伐採され、更地化された空き地が点在していますので、中規模な開発などを含めますと、数多くの再開発が目白押しではないかと思われます。

 

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