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埋蔵文化財の試掘調査が決定

 

屋敷森の周辺にお住まいの方々に対し、88日づけで新日本建設・ソフトアイ〈施行者:京葉シビル)より、 817日〜31日の間にボーリングによる地質調査を行なう旨、通知がありました。ボーリング機材が入るのであれば、屋敷森は新宿区が指定している「開発事業用地が周知の埋蔵文化財包蔵地(遺跡)に近接(50m以内)している場合」に相当しますので、「下落合みどりトラスト基金」ではさっそく、新宿区教育委員会の生涯学習課文化財係へ指導の申し入れを行いました。

 

すでに埋蔵文化財包蔵地に指定されている通称・大倉山周辺の「遺跡No.4」、および薬王院の山である瑠璃山の「遺跡No.6」に挟まれた屋敷森全体Click!が、上記規定の50m以内に近接しているからです。区の文化財係へ申請の結果、すでに業者側が新宿区教育委員会の立ち合い指導のもと, 820日ごろに試掘調査を行なう予定であることが判明しました。

 

もし、この調査でなんらかの出土品があり遺跡が発見されれば、文化財保護法の第9697条の規定により、本格的な発掘調査が行われる可能性があります。たとえば目白学園の「落合遺跡」(石器時代〜平安時代)の場合、1950(昭和25)に発見されて以来、195455(昭和2930)の本格調査にはじまり、8回にわたる大規模な調査が行われました。つまり、「落合遺跡」は規模が大きかったせいもありますが、その発掘調査には膨大な年月を要しました。その間、土地の造成・開発がストップしたのはいうまでもありません。

 

屋敷森に建っていた旧・前田子爵邸で見逃された、欄間に散らされていたという家紋と同じ轍を踏まないために、今度こそ慎重かつ緻密な調査をお願いしたいものです。壊されてしまってからでは、取り返しがつきません。なお、新宿区が発行している埋蔵文化財包蔵地に関する資料(一部)を、以下に掲載しておきます。

 

 

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