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“たぬきの森”の違法建築がついに解体へ

 

 “たぬきの森”に建設予定の重層長屋へ、2004年に安全認定がなされてから12年が経過し、2009年に最高裁で違法建築と規定された建物が、ついに解体されることになりました。

 今回、新たに土地を取得した株式会社ブレンディ(東京都新宿区西新宿)が、1029日に現地見学会を開催し、近隣のみなさまへ向け115日に現状と今後の計画について説明会が開かれました。違法の重層長屋は、想像以上に傷みが激しく再利用は困難な状態で、地下には雨水が貯留して蚊の発生源になっており、建物自体も危険性がきわめて高いとの説明がありました。今後は、11月中旬から半年間かけて解体工事を行い、ひとまず更地にもどす予定とのことです。

 新宿区建築課が、地元住民ばかりか当時の中山弘子新宿区長まで欺いて行われた不正な安全認定と、その後の建築確認によって建てられた違法な重層長屋は、結局、危険な違法建築を解体せず放置したまま建築主である新日本建設株式会社(千葉県千葉市)は下落合から逃亡し、ひとまず長年のみなさまの声が結実したことになります。「下落合みどりトラスト基金」としましては、これま、12年間にわたりご支援・ご協力・ご声援をいただきました全国のみなさまへ、改めて深くお礼申し上げます。

 重要なのは今後の動向ですが、少なくとも新日本建設が誤った法にもとづき建設した3,000m2クラスの建築物を建てることは不可能ですので、1,000m2未満の建築物を建てる計画が浮上する可能性があります。もちろん、「トラスト基金」では従来どおり、緑地公園化の可能性を探っていく方針に変わりはありません。新たな動きがありしだい、引きつづきこちらで情報を発信してまいります。

今後とも、ご支援・ご協力のほどを、よろしくお願い申し上げるしだいです。

 

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