下落合みどりトラスト基金からのお知らせ
2014年1月29日
下落合みどりトラスト基金
代表 栗林 義信
寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日、第\期決算を終えました。基金、運営資金の残高は裏面の収支計算書の通り、ご報告申し上げます。
<間もなく10年!>
2004年10月、下落合4丁目の通称「たぬきの森」へ建設業者が「重層長屋」(実質マンション)の建築を計画して以来、この問題は今年10年目に入り、我々下落合みどりトラスト基金も来年2月で設立10周年を迎えます。
また、2009年12月17日付けの最高裁判決で、住民側の全面勝訴が確定し、建設工事が完全にストップしてからも既に4年を超える歳月が流れています。
<昨年の動き>
昨年は状況にほとんど変化はありませんでしたが、12月19日付けで、“たぬきの森”の近隣住民の皆さんが最高裁へ上告していた、義務づけ訴訟の敗訴が確定しました。この義務づけ訴訟(行政庁が一定の処分をするべきであるにもかかわらず、これがされないときの訴訟)は、問題の「重層長屋」が最高裁判決で違法建築物と確定されたにもかかわらず、新宿区が業者に是正計画を提出するよう「要請」を繰り返すばかりで、「撤去命令」などの「処分」に踏み切らないことに近隣住民が業を煮やしたものです。
東京高裁は、現時点では建築物が完成していないため危険性はなく、除去する必要性はないとの理由で住民側の訴えを退けましたが、最高裁も事実上、この判決を踏襲した形となっています。「下落合みどりトラスト基金」では、違法建築をこれからも長期間にわたって放置することに一貫して疑義を呈してきましたが、これに対する答えは義務づけ訴訟の判決からは見いだせませんでした。
また、本裁判より前、2010年9月に建設業者が新宿区に対して提訴した損害賠償請求の裁判は、東京地裁においてすら未だ結審しておらず、たぬきの森の行く末は相変わらず不透明な状況のままが続いています。
<下落合みどりトラスト基金の方針>
「新宿区と協力して、この土地を公園化する」という我々の方針は当初から一貫しています。業者、新宿区ともに面子や儲けだけにこだわることなく、ともに早急に話し合って、違法建築を撤去し、緑を復活して、すばらしい下落合の環境を取り戻すことを「下落合みどりトラスト基金」は強く訴え続けていきます。
最初にも触れましたが、我々の運動も10年を迎えようとしています。ここまで続けて来られたのも偏に皆様のご支援の賜物でございます。今後とも変わらぬご支援、ご協力をお願いいたします。
<お願い>
希望者には理由の如何を問わず、いつでも寄付金をご返却いたします。遠慮なくお申し出下さい。また、我々のホームページをご覧になっている方で、今後のさまざまな郵送によるお知らせにつきまして、「ホームページを見ているので郵送不要」という方は、どの様な方法でも結構ですからご一報ください。 郵送費や印刷費など、活動資金の節減にご協力いただければ幸いです。
連絡方法●携帯電話:080-6508-6107(★番号が変わりましたのでご注意ください)
●メールアドレス:shimoochiai.mt@wood.dti2.ne.jp
●郵送:封筒をご覧ください
|