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中村彝アトリエ記念館が317日にオープン

 

  以前、こちらの記事Click!でもお伝えしていました、下落合に残る洋画家・中村彝アトリエの復元工事が竣工間近となり、317日に「中村彝アトリエ記念館」としてオープンすることに決まりました。また、新宿歴史博物館では、同日から「中村彝―下落合の画室(アトリエ)―」展Click!が開催され、彝が描いた大正中期の緑濃い下落合の風景作品などが展示される予定です。

現状のアトリエは、最後の造園作業の段階を迎えており、アトリエ復元工事のために他へ一時的に移植されていた樹木が再び庭にもどるなど、みどりが少しずつ回復しはじめています。ただし、従来の屋敷林を形成していた多数の樹木は伐採され、新たに植えられた木々も多く見られます。アトリエ前の南側に中村彝自身が植えたアオギリも、屋根をはるかに超える巨木となっていたため、新たにアオギリの若木が植え直されています。これらの樹木が成長し、再び濃いみどりを形成するには、あと十数年の歳月が必要ではないかと思われます。

  「下落合みどりトラスト基金」としましては、中村彝アトリエとタヌキたちが往来するClick!下落合東公園の木々とを合わせ、またおとめ山公園Click!の拡張による緑地帯の拡大、そしてさらに、“たぬきの森”の緑地公園化とともに、下落合の濃い樹林帯(グリーンベルト)が少しでも回復し、みどり豊かで安心できる地域環境が取りもどせることを願っています。

 

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