秋深まる“たぬきの森”の近況フォトレポート たぬきの森に建設予定だった、集合住宅(重層長屋)の工事停止からすでに2年近くの歳月が経過していますが、違法建築物放置にともなう安全性の問題と、違法な建築物をすんなり認可した責任に関する裁判は、相変わらずつづいています。裁判の口頭弁論は進捗し、この年末までには何らかの動きがあるのではないかと期待されています。 人間たちによる責任のなすり合いの争いをよそに、自然の再生力はたくましく、伐採をまぬがれた樹木たちは工事中の建築物(廃墟)を飲みこむように取り囲もうとしています。たぬきの森付近では、いつしか合唱の主役は蝉からコオロギに変わり、野草が実をつけ、徐々に秋の風情が深まりつつあります。 今年は、何度かコクワガタの死骸もみられ、たぬきの森とその周辺で生息していることがうかがわれます。食べ物が少なくなる冬支度を急ぐせいか、日中でも工事現場付近では、たぬきを頻繁に見かけるようになりました。新宿区ではもはや稀少な自然が残る、たぬきの森に放置された違法建築の廃墟が解体され、1日でも早い公園化が待たれます。 |
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