下落合みどりトラスト基金からのお知らせ
2011年2月2日
下落合みどりトラスト基金
代表 栗林 義信
寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。「下落合みどりトラスト基金」の活動も7年目に入り、先日、第Y期決算を終えました。
一昨年末の最高裁判所の判決の後、違法となった建物はそのまま放置され続けています。
新宿区は業者に対し、再三にわたり是正計画の提出を要請し続けましたが、業者からは実のある回答はありません。秋に入り、業者 vs 新宿区の損害賠償裁判と近隣住民 vs 新宿区の義務付け訴訟裁判がはじまりました。以下それらを含めた1年間の経過を、そして裏面に昨年度(第Y期)の収支計算書を載せますのでご覧ください。
<最高裁判所の住民勝訴判決以降の経過>
2009年
12月17日 最高裁判所が住民勝訴の判決
この建物の建築確認処分が違法であることが確定
2010年
1月22日 新宿区は業者に対し建築基準法第12条に基づく是正検討を要求
3月、5月、7月 新宿区は業者に是正計画の督促通知
3月24日 業者は新宿区建築審査会に審査請求書を提出
8月 是正計画が提出されないため、新宿区は業者に対する事情聴取を行う
9月2日 業者は新宿区を相手取り約26億円の損害賠償請求の裁判を起こす
10月28日 近隣住民は新宿区を相手取り義務づけ訴訟に踏みきる
<義務づけ訴訟とは>
行政庁が一定の処分をするべきであるにもかかわらず、これがされないときの訴訟です。
今回の場合、最高裁判決で違法建築物と確定されたにもかかわらず、新宿区が業者に是正計画を提出するよう「要請」を繰り返すばかりで、「撤去命令」などの「処分」に踏み切らないことに近隣住民が業を煮やしたものです。
<下落合みどりトラスト基金の方針>
上記のごとく残念ながら新たな裁判が始まってしまいました。しかし裁判が続くことを理由に、違法建築が危険な状態で放置されることは決して許されることではありません。
「新宿区と協力して、この土地を公園化する」という我々の方針は当初から一貫しています。
業者、新宿区ともに面子や儲けだけにこだわることなく、ともに早急に話し合って、違法建築を撤去し、緑を復活して、すばらしい下落合の住環境を取り戻すことを「下落合みどりトラスト基金」は強く訴え続けていきます。
基金、運営資金の残高は裏面の収支計算書の通りです。
今後とも変わらぬご支援、ご協力をお願いいたします。
また、ご希望者にはいつでも寄付金をご返却申し上げる方針には変わりございませんので、お申し出下さい。
(以下、連絡先等は省略)
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