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速報・業者が新宿区を相手どり提訴

  98日に開かれた新宿区総務区民委員会において、“たぬきの森”に違法な「重層長屋」を地元住民の声を無視して強引に建設しようとした新日本建設(株)が、さる92日に新宿区を相手どり裁判所へ訴状を提出したことが明らかとなりました。これに対し、新宿区は応訴する構えでいるとの情報が入ってきています。

  業者が起こしたこの訴訟は、最高裁判決で裁定された違法建築の原因は、新宿区建築課が建築確認・安全認定を出したことに起因するというもので、業者は新宿区に対し約26億円の損害賠償請求を行うとのことです。ただしこの裁判は、現在、新宿区が行っている業者に対する違法建築の取り壊しや縮小といった是正勧告とは、まったく別次元の問題です。違法建築の危険性は、周辺住民のみなさんの目の前に毎日、相変わらず存在しつづけています。

  両者にはさまざまな“言い分”があり、かなり錯綜した課題や込み入った解釈の違いなどが噴出してくるのでしょうが、詳細に関しましては順次こちらでお知らせしていきます。しかし、まずなによりも違法建築の危険性を除去し、周辺住民の危機感や不安を取り除くことこそが、最優先されるべき行政の課題であり業者の責任であると考えます。業者にしろ新宿区にしろ、日々危険にさらされている地元住民を放置したまま裁判で争うなど、最高裁判決の持つ意味やその重みを、まったく理解していないとしか思えない姿勢です。

  たぬきの森の近くでは、96日の22時ごろにつがいのたぬきが目撃されています。また、19時をすぎるあたりから、たぬきの森周辺では複数のたぬきの鳴きあう声が響き、住宅と住宅の間を通り抜ける姿も頻繁に目撃されています。1日でも早くこの問題が解決して、自然を残し後世へと受け継がれる緑地公園化の実現が待たれます。

 

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