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“たぬきの森”の桜が今年も満開に

 

  “たぬきの森”への「重層長屋」建設が中止され、3ヶ月が経過しようとしています。今のところ高裁の「執行停止」命令を踏まえ、現地での工事をめぐる動きはまったくみられません。今年も、旧たぬきの森とその周辺にある桜の木々が、満開を迎える季節となりました。

  数年前の、見事な満開の風情を知るわたしたちからしますと、見る影もなく寂しいかぎりですが、“放置”された「重層長屋」を取り囲むように、なんとか伐採をまぬがれた樹木が元気に成長しているのはせめてもの救いです。

  最高裁は、訴訟の本格的な審理に入りましたが、利潤に目がくらみ自然の破壊や人命の危機をなんとも思わなくなってしまった、愚かな人間たちの“残骸”を尻目に、自然は相変わらず永遠の摂理を黙々と営みつづけています。昨年とは異なり、騒音の聞こえなくなった“たぬきの森”は、久しぶりにのどかさを取りもどしたかのようです。

 

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