下落合みどりトラスト基金

新宿区の「建築確認」処分の効力が停止

“たぬきの森”近隣にお住まいのみなさんが、東京高裁へ申し立てていた「建築確認処分執行停止の申立」が、2月6日に容認されたとの連絡が入りました。これにより、「建築確認」処分の効力が改めて停止したことになります。新宿区は、業者である新日本建設に対して、さっそく工事の一時中止を行政指導しなくてはならなくなりました。

今回の「建築確認処分執行停止の申立」は、先の高裁判決にしたがい新宿区が業者へ工事の中止を指導するものであり、住民が裁判所へ申請する一般的な「仮処分申請」(行政を通さず裁判所が直接業者に建設を停止させるもの)とは異なります。現在、たぬきの森への「重層長屋」建設は、「保全工事」として事実上ストップしていますが、これで最高裁判所の判決時まで、完全に工事を停止しなければならなくなりました。

明快かつ詳細な個々の課題にまで踏みこんだ高裁判決を踏まえるならば、建築中の「重層長屋」解体の可能性が、非常に現実味を帯びてきました。今後は、新宿区により「建築確認」処分の執行が正式に停止されましたら、改めてこちらでご報告いたします。