下落合みどりトラスト基金

下落合じゅうでたぬきの目撃情報

　このところ、たぬきの目撃情報が下落合のあちこちから聞こえてきます。「下落合みどりトラスト基金」が保存を求めている“たぬきの森”周辺では、相変わらず毎晩のように親子連れや若い個体が目撃されていますが、今年の特徴は多くの目撃情報が東へと拡がっていることです。

　地元では「近衛町(このえまち)」と呼ばれることの多い、山手線の線路に近い「おとめ山公園」の北東側では、10月に入ってから空地やマンションなどでの目撃情報が相次ぎました。北は目白通りに近い位置から、南は日立目白クラブ(旧・学習院昭和寮)のあたりまで、たぬきたちは広範な範囲にわたって出没しているようです。

　おそらく、旧・御留山の「おとめ山公園」界隈を棲み家にしているグループではないかと思われ、西側のグループとの交流があるものか、中には若いカップルも見られるようです。たぬきの活動が活発化しているのは、冬に備えてエサ探しが頻繁になり、いつもより多めに食べているからではないかと思われます。

　写真のたぬきたちは「近衛町」の南、日立目白クラブ周辺で撮影されたものです。ときに、付近に棲む野良ネコたちのとにらみ合いがあるようですが、たいがい本格的なケンカにはいたらず、下落合東公園Click!のケースと同様に、ネコたちとなんとか“共存”しているようです。近隣の方がドッグフードをあげると、カリカリと美味しそうに食べているそうです。たぬきは雑食性で、肉食のネコに比べて食性がやや広めのため、このままなんとか共存していければいいのですが。