次々と建築確認取り消しのケーススタディ 都内では建築確認取り消しの事例が相次いでいますが、今度は横浜地裁で、逗子市のマンション建設に対する建築確認取り消しの判決が出されました。 ●東京新聞 逗子のマンション『ERI』建築確認は違法Click! ●毎日新聞 逗子のマンション建設訴訟:建築確認取り消し、周辺住民ら勝訴・・・横浜地裁Click! ●日本経済新聞 ERIの建築確認は違法、マンション計画で横浜地裁Click! 逗子のケースでは、マンション建設予定地が急斜面にあり、工事で盛り土が崩落する恐れが強いとして、地元住民ら12人が横浜地裁に訴訟を起こしていました。民間の指定確認検査機関「日本ERI」(東京)が行った建築確認の取り消しを求めていたもので、下落合の“たぬきの森”と同様に、崖地の危険性が指摘されています。 記事によれば、逗子の場合は最新の設計図ではなく、なぜか古い図面をもとに建築確認を出していますが、下落合のケースでは、伐採業者が崩落の危険があるため伐採を見送るほどの危険な崖を、信じがたいことですが未調査のまま建築確認Click!を出してしまっています。これは、逗子市のケースよりも、さらにお粗末な建築確認かもしれません。南斜面の崖は、平面図で避難用の安全空地に含まれており、新宿区条例の特例とされる緩和条件には当てはまらないものと思われます。 ▲たぬきの森南側の崖地に通う遊歩道 (通称「オバケ坂」:車両通行はできない) 今後も、このような建設業者寄りに出された建築確認の取り消し事例は、首都圏でますます増えていくものと思われます。また、各自治体の建築審査課OB天下り先としての民間検査機関と、行政、業者との癒着・腐敗ぶりも、さらに明らかになっていくのではないかと思われます。 |
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