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新宿区へ改めて“たぬきの森”購入を申し入れ

 

 建築確認から丸4ヶ月経過し、樹木も再び鮮やかに色づきはじめましたが、“たぬきの森”では依然として「重層長屋」建築は開始されていません。この11月に、「下落合みどりトラスト基金」メンバーは新宿区役所を訪問し、“たぬきの森”の買い入れ=公園化のお願いを改めて強く申し入れしてきました。

 

 新宿区側は、中山弘子新宿区長が区長選挙の前後とあって多忙につき、代わりに助役の方がお会いくださいました。都内はもちろん、全国のみなさまから寄せられた膨大な署名と、このような一般の住民による環境保全活動としては類例を見ない、23,500万円という巨額な「基金」がムダにならないためにも、新宿区へ森を譲渡してもらえるよう、区から業者へ改めて強く働きかけてほしいと要望してきました。

 助役によれば、中山区長は“たぬきの森”問題には心を痛めているとのことで、現在でもできるだけ購入したいとの意向がおありとのことでした。新宿区側も、新日本建設側へ連絡を入れ代表取締役とのコンタクトを図るなど、ひきつづきアクションを起こしているようです。しかし、やはり売買価格面での折り合いがつかず、いまだ合意にはいたっていないとのことでした。さらに、“たぬきの森”の購入は、新宿区による土地評価額54,000万円と「トラスト基金」とを合わせた額で、購入交渉は続行するとの約束をいただきました。

 

 「トラスト基金」事務局には、建築審査会をめぐる動きや、東京地裁および東京高裁関連の詳細な経過は入りませんが、一審の判決内容や最近の社会情勢を踏まえますと、建築確認の取り消しや再審査なども、十分あり得ることだと判断しています。「下落合みどりトラスト基金」としましても、今後とも粘り強く活動をつづけてまいります。

 

 

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