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東京地裁の9月判決が間近に

 

 約17ヶ月にわたり、全国のみなさまやマスコミに注目されていた“たぬきの森”ですが、周辺住民の方々が東京地裁へ起こされていた裁判の判決が、いよいよ98()に迫ってまいりました。この裁判では、「特例安全認定」の審査請求却下にともなう審査会の提訴と、「特例安全認定」そのものの是非との、2つのテーマが争われています。

 

 このところ東京都内では、耐震強度偽装問題をきっかけに建築計画や建築確認のずさんな「認定」がようやくクローズアップされ、各地で認定の取り消しが報じられています。つい先日も、世田谷区のマンション建設で、建築確認の取り消しClick!があったばかりです。このケーススタディでは、マンションの建設工事がかなり進捗し、入居者の募集を始めてしまってからの「取り消し」処分となったようです。もともと世田谷区は、街づくりに関しては新宿区に比べてかなり積極的に取り組んでおり、住民や行政もしっかりしたポリシーや意思を持っていることで知られています。

 “たぬきの森”に関する新宿区長の特例認定は、区長と住民とが面談する6時間前に、建築課の独断で突如認定してしまったもので、東京の他区と比較してもきわめて特異かつ異常なものと感じられます。もちろん、認定の内容にも大きな問題をはらんでいますが、もうひとつの大きな課題として住民意思と行政判断との乖離も、たいへん憂慮すべき現象だと考えています。そういう意味からも、新宿区を相手どった本裁判の判決が、大いに注目されます。

 

判決予定

●日時98日(金) 1310

●場所:東京地方裁判所  民事38712号法廷

     〒100-8920 東京都千代田区霞が関1-1-4

     TEL. 03-3581-5411(総務課)

●判決事件:平成17年(行ウ)第386号 裁決取消請求事件(基本事件)

           平成17年(行ウ)第435号 認定処分取消請求事件(併合事件)

以前にお知らせしました記事と、法廷番号が変更になっていますのでご注意ください。

 

 

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