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『森の海賊団』公演が好評終了

 

83日、渋谷の東京都児童会館ホールにおいて、演技集団 Click!による海賊団Click!の舞台が終了しました。「下落合みどりトラスト基金」からも、メンバーが観劇にでかけましたので、さっそく舞台レポートをおとどけします。

■あらすじ

とある都市「緑区」の環境課に勤めるお役人・牧野さんと、屋敷林の持ち主・野村さんが、この林を子供たちの遊び場にしようと夢を語り合います。牧野さんの子供・卓也君は、大の海賊好きの少年です。お父さんの夢には乗り気ではありませんが、一緒に出かけた屋敷林で、「海賊団」に化けたたぬき一家の仲間に入れてもらって大喜び。

ところが、野村家のおじいちゃんが亡くなり、相続税が5億円にものぼることがわかり、しがないサラリーマンの野村さんは、やむなく屋敷林を建設業者・熊野さんへ5億円で売ってしまいます。環境課の牧野さんに、野村さんは平謝り。やがて、牧野さんと、野村さんの娘・真里さんは、屋敷林を業者から買い戻すために署名とお金集めに奔走し始めます。

ようやく集まったお金(5千万)と署名を持って緑区長に陳情し、区議会も土地評価額5億円を用意することになり、これで買戻しできると喜ぶ住民たち。ところが、業者の熊野社長は10億円じゃないと売らない・・・などと言い出します。「海賊団」ならぬたぬきの一家は、卓也君ひいてはそのお父さんのために、「隠してある財宝」を用意します。大人たちは、「海賊団」がたぬきであることを見破りますが、やがて牧野さんまでもが「海賊団」の一員となってしまいます。「隠してある財宝」とは、劇中では明かにされませんが、おそらく葉っぱをドロンと変身させた札束でしょう。

やがて、2億円を寄付してくれる「近隣の篤志家」まで現れて、これで屋敷林の買いもどし額10億円を突破。さっそく熊野社長に掛け合いますが、なぜかあくまでも屋敷林を手放そうとはしません。ここで、なんと()「海賊団」の船長ならぬお父さんだぬきと熊野社長との間に、実は浅からぬ因縁が存在し・・・と、思わぬ方向へストーリーが展開し、最後のどんでん返しでついにハッピーエンドとなります。

 

以上のあらすじは、わたしたち「トラスト基金」運動をベースに描かれた部分のみをご紹介しましたが、もちろん舞台は、歌あり踊りありのキッズ向けの劇ですから、みなさんたいへん楽しく拝見しました。演技集団 朗のみなさまには、チラシや当日のパンフレットにも「下落合みどりトラスト基金」の紹介文を載せてくださるなど、わたしたちの活動をこのように形にしてくださり、心より感謝申し上げます。ほんとうに、ありがとうございました。

パンフレットには、劇団員の方の一言が載せられていました。「環境問題って難しいですよね。でも頑張らないと。」・・・、そのとおりです。とても難しいのですが、なんとか頑張っていきたいと考えています。

なお、のちほど舞台の写真がとどきますので、改めてこちらでご紹介したいと思います。『森の海賊団』をご覧になれなかったみなさん、お楽しみに!

 

 

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