各方面から注目を集める屋敷森の伐採 「下落合みどりトラスト基金」事務局には、取材の申し出はありませんでしたが、5月7日(日)の東京新聞コラムで、5月17日(水)の朝J-waveで、たぬきの森の放送があった模様です。以下、東京新聞の掲載内容(全文)です。若干、事実と異なる点はありますが、適切なコメントだと思います。 多くのマスコミから屋敷森の伐採とたぬきが、依然注目を集めています。たぬきは、今年も再び赤ちゃんを産みました。 ■5月7日(日)
東京新聞 27面特報紙面 「本音のコラム」に藤本由香里氏(編集者・評論家) 『6時間と2億円』 「隣のマンション」問題で、生まれて初めて区議会の傍聴に行くようになり、他でもいろいろな問題が起こっていることを初めて知る。なによりびっくりしたのは、下落合の旧遠藤邸の陳情。 なんでもそこは百−二百年かかって培われた庭園で、見事な樹木と秋田杉の住宅があり、都心なのに絶滅危惧種の動物まで棲息する貴重な土地だったらしい。 ここをマンション業者が買収したことから、住民たちは保護運動に乗り出し、二億数千万円(!)の寄付をするからここを公園として買い取ってほしい、と新宿区に申し出、区長と会う約束を取り付けた。 しかもこの土地は、面している道路の幅に問題があり、区の特別の許可がないとマンションは建たない土地で、この許可が下りなければ売買契約は白紙に戻す、という約束だったらしい。 ところが、二億円寄付するから、と区長に会いに行く、そのわずか「六時間前」、区の担当部署が、道路の幅は安全上問題ないからマンションを建ててよろしい、と許可をおろしてしまったというのだ。そのために既に屋敷は取り壊され、樹木は伐採され、無残な姿になっているらしい。土地の自然を守るために、二億円の寄付金を集める、というその行為と「わずか六時間」。その落差。こういう例に出合うと、ここに違反がなければいい、というのではなく、やはり総合的な「判断」が必要ではないかと思うのだ。 |
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