トップページ

屋敷森界隈の新緑グリーンベルトを眺望

 

新緑が薫るすばらしい季節となりました。旧屋敷森やその周辺でも美しい新緑が芽生え、日増しに濃さを増しています。旧屋敷森は多くの木々が伐採されましたが、いまだ主要な巨木は残っています。周辺にはグリーンベルトが形成され、たぬきや野鳥をはじめ数多くの動植物が息づいています。

旧屋敷森は、下落合の連続する目白崖線(バッケ)でも最も高台に位置し、おとめ山公園と野鳥の森公園、そして薬王院の森へとつづくグリーンベルトの重要な一画を形成しています。春には原生のサクラやケヤキなどの新緑、初夏にはセミの声とともに爽やかな風が通り抜け、紅葉や雪景色もたいへん美しいところです。

具体的な設計図にもとづく公園化プランはまだ存在しませんが、新宿区が規定する「公園の定義」より大きな建物ができることはありません。区民や都民がいつでも自由にみどりを楽しめ、下落合に見合った公園が望まれています。きょうは、旧屋敷森から眺めた周辺のグリーンベルトの様子をご紹介します。

@A

●東側

保存が決定している大サクラ(@)と生垣、さらに移植予定のオオクスノキ(A)があります。オオクスノキの樹齢は200年といわれ、新宿区の指導で保存・移植が計画されていますが、移植は2本あるケヤキを伐採し(B左手前)、枝を落として行うため、繁殖力の強いケヤキに影響されクスノキが枯れてしまう危険性も指摘されています。建築計画の図面を、ほんの1mほどセットバックすればオオクスノキは保存できますが、業者はまったく変更の意志はありません。なぜ、その地域や自然に合った計画ができないでしょうか?

さらに東側には、おとめ山公園があり(C)、広大なグリーンベルトを形成しています。東南の崖地には緑地が残りますが、新宿・高田馬場方面にはほとんどみどりが見られず、この地区にかろうじて残されたみどりが、いかに貴重かが実感できます。(DE)

B C

DE

●西側

キンモクセイ(F)がかろうじて伐採をまぬがれ、遠く富士山(G)を望む野鳥の森公園から薬王院の森は、とても都心とは思えないうっそうとしたみどりが連続しています。(HI) 旧屋敷森とのみどりの連続は、自然を満喫できる絶好の散策道となるはずです。

F G

H I

●南側

こちらも野鳥の森公園へとつづく、見事なグリーンベルトが形成されています。(J) 屋敷森の南面には、大きなサクラの木が2本ありましたが、新日本建設株式会社は近隣住民の申し入れをまったく無視し、2本のうちの1本を平然と伐採してしまいました。

もう1本のサクラは崖地にあり、このサクラを伐ってしまうと崖下への土砂崩れが危惧され、現在は伐採できない状態がつづいています。(K) この残る1本のサクラも、「トラスト基金」では強く保存を求めています。また、秋には美しい紅葉を見せるカエデは、伐採をまぬがれて残っています。(LM)

J K

L M

●北側

隣りの邸宅には、サクラの巨木(N)をはじめ多くのみどりが残され、落合第四小学校にかけて北側にもグリーンベルトを形成しています。(O) また、ここにも伐採予定に入っているケヤキの巨木が残っています。(P) 北側に隣接するお宅にも、たぬきがときどき出没しています。

N

 O P

 

 

Copyright © 2005-2006 Shimoochiai Midori Trust. All rights reserved.