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樹木の急激な減少で屋根破壊の風害?

 

  屋敷森にあるほとんどの樹木伐採により、周囲の住環境への大きな影響が懸念されていましたが、それがとうとう現実のものとなってしまったようです。懸念されていた被害のひとつに、「風」あるいは「風路」の問題がありました。屋敷森は、南斜面に建ち並ぶ家々を、北側の尾根上から吹き寄せる、特に冬から春にかけての強風から家々を守る防風林的な役割を果たしていました。

 

  ところが先日、突風により南斜面に建つお宅の屋根の一部が吹き飛ばされるという被害が生じました。従来では考えられなかった風害であり、直接の因果関係はいまだはっきりとはつかめないものの、防風林の役目をしていた屋敷森の急激な伐採により、南側の家々に大きな影響が出はじめた可能性が指摘されています。

突風の被害にあったI邸。

  屋敷森は、土蔵の前に国土地理院の三角点があるほど、下落合の丘陵の中でも特に高い尾根筋に位置し、四季を通じて強い風が吹き抜ける場所です。昔からほとんどのお宅に井戸があるほど水脈も豊富ですが、土壌をささえる樹木の大量伐採により、昨今の都市型集中豪雨による土砂崩れや、地下水脈の膨張による浸水なども心配されます。事実、昨年の夏はたび重なる集中豪雨で、近隣の被害が随所で報告されています。

 

  森林の消滅による周辺環境の急激な悪化で、風水害に象徴的な同様の被害が起きないとは言いきれません。周辺住民のみなさんは、その点を強く懸念されています。

 

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