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無残に更地化が進む屋敷森レポート

 

チェーンソーとユンボによる樹木伐採の震動と騒音がつづいた屋敷森の週末は、いまだ伐られずに残っている桜が満開となり、1週間ぶりの静かな時間が流れていました。更地化された地面には、武蔵野原生林の樹木を含む、数多くの貴重な木々が裁断され、無惨に積み上げられているのが確認できます。

  桜の巨木は、3本ともいまだ伐採されていません。東側隣地境界の大桜は、保存するとの情報がとどいていますが、残り2本の桜は崖線沿いにあり、おそらくは伐採される可能性が高いと思われます。そのうちの1本は、目隠し養生の外側にありますが、擁壁問題が絡んでいるため保存は現在でも不透明のままです。もう1本の桜は、境界線のやや内側にあるものの、敷地ぎりぎりいっぱいの余裕のない建設計画のため、ほどなく伐採されてしまうのではないかと危惧されています。

「下落合みどりトラスト基金」は、東京地裁の安全性をめぐる裁判結果が出るまで、すべての樹木の伐採凍結を訴えていますが、業者は伐採をまったく止めようとしていません。業者との連絡は、このところいっさい途絶えたままです。なぜ、それほどまでに樹木を伐りたがるのでしょうか。

ほんの少し計画を変更するだけで、桜をはじめ残る樹木も多いはずです。「トラスト基金」では引きつづき、判決の出ていない現状を踏まえ、少しでも多くの樹木を残すよう業者へ訴えつづけていきます。

 

 

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