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最新防災マップにみる屋敷森の危険度

 

 新宿区が発行している、最新の『防災点検マップ』を入手しました。地元の町会や自治会が協力して作成する地域防災マップですが、その中から「下落合みどりトラスト基金」が保存運動を進めている屋敷森の周辺、「落合第四小学校避難所地域全図」を参照してみます。

 この中で、◆印は坂道、★印は消防車進入不可能な道、×印が行き止まり、つまり車輌が通り抜けできない道筋を示しています。以下に、防災マップの凡例も掲載します。

 マップ上でも明らかですが、屋敷森に集合住宅(重層長屋)が建てられ、もし万が一災害が起きた場合、消防車輌はこのエリアに進入できないことが、改めて明確に表記されています。屋敷森へとクルマで向かうには、赤く塗った道路を通らざるをえないのですが、小型の自家用車程度ならともかく、大型の消防車は進入することができず、災害現場へたどり着くことさえできません。 もし失火や地震などで火災が起きた場合、その被害を初期で食い止めることは困難であり、周辺へとより大きく拡がる危険性を多分にはらんでいます。

 

 「下落合みどりトラスト基金」では、都心に残る貴重な武蔵野原生林の保存という課題とともに、防災上のテーマにも、目を向けていきたいと考えています。

 

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