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紅葉が美しい下落合の晩秋

 

12月に入り、朝夕がめっきり冷えるようになると、下落合のグリーンベルトに残る樹木の葉が、紅葉の足を一気にはやめます。早い木々になると、すでにほとんどすべての葉を落とし、空に向けて黒々とした枝をまるで根のように拡げています。

まもなく、紅葉した葉が一気に散りはじめると、下落合のあちらこちらから落ち葉掃きの音が聞こえてきます。あるいは、屋根に積もり雨どいに詰まった落ち葉を掃除する、とび職や庭師の声が響きます。この聞きなれた音や声がし始めると、本格的な冬の到来です。少し前までは、落ち葉焚きの香ばしい匂いが下落合一帯に漂ったものですが、ダイオキシン問題が大きくクローズアップされてからは、ゴミ袋に入れて可燃ごみとして出してしまうお宅が増えました。

屋敷森の多くの木々も、みごとに紅葉しています。カエデの紅葉、桜のオレンジに黄葉や常緑樹も混じり、とても新宿区とは思えない“錦織”の風情です。業者による「長屋」式マンション計画では、この樹齢100年を超えるほとんどの樹木が伐採されてしまいます。一度伐採してしまっては、二度と屋敷森は再生できません。「下落合みどりトラスト基金」では、なんとかして新宿区に残る貴重な武蔵野原生林を守りたいと考えています。

 

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