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取り払われた西門の網フェンス

 

旧・遠藤邸の西門に張られていた、解体作業中の網フェンスが73()現在、取り払われていました。解体・移築作業も、ついに最終段階を迎えたと思われます。西門があった位置から邸内のほうを望むと、玄関までの敷石がなくなっているのに気づきます。かなり高価な敷石だったようで、これらの石材も移築先へと運ばれるのでしょうか。建物の解体・運搬を行うため、路地に張り出した木々の枝葉を払うかもしれないとのことでしたが、木々の枝が大きく刈られてしまったようには見えません。ほぼ、もとのままの状態を保っています。

   

また、庭木や屋敷森も、外から眺めた限りではほとんど損傷はありません。近接する建物の上から屋敷森を望むと、蔵と台所の一部を残して屋敷の解体はほぼ終了しています。ただ、あまりの重たさに中をくりぬいて運んだといわれる鞍馬石の巨大な式石は、最後に運搬をするのかそのまま置かれているのが見てとれます。池は干上がりましたが、目白崖線ならではの原生の大木はもちろん、周囲の大きな庭木は元の状態のまま美しい葉を茂らせています。

 

このみどり豊かな屋敷森を保存し、第2の「野鳥の森公園」のようなかたちで次の世代へ残せたら、近い将来、「おとめ山公園」などと並んで新宿区が都民に誇りえる宝になると考えます。新宿区の北西部を、区民が憩えるみどりの森に・・・。「下落合みどりトラスト基金」では、武蔵野原生の樹木が茂る屋敷森を守るために、今後ともさまざまな活動をつづけてまいります。みなさまのご協力を、よろしくお願い申し上げます。

 

 

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