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中山弘子新宿区長へのネット署名のお願い。

 

3月に入り、E邸の屋敷および屋敷森の保存運動も、いよいよ正念場を迎えております。建築・造園分野に造詣の深い、数多くの専門家の方々からの評価に加え、当地が文化財保護法に基づく埋蔵文化財包蔵地であることも判明いたしました。

下落合丘陵の南斜面は、縄文時代より人々が生活していた痕跡が発見されており、つづいて弥生・古墳・奈良の各時代を問わず、さまざまな遺跡発掘調査が行われています。中井駅の北側に位置する落合遺跡(目白学園遺跡/縄文〜奈良時代)をはじめ、下落合駅近くの上落合遺跡(古墳〜奈良時代)、そしてE邸のある鼠山に隣接する薬王院の瑠璃山からは下落合横穴古墳群(古墳〜奈良時代)が発見されています。

  

現在、E邸の屋敷につきましては、なんとか解体・移築が延期されていますが、工事はいつ開始されるか予断を許さない状況となっています。しかし、現時点でもなお、新日本建設株式会社には減額の意思はまったくなく、要求額(108,000万円)と想定買い取り予算額(75,000万円)との間には、いまだ3億円の開きがあります。

わたしたちは考えられる限り、あらゆる努力と各方面への働きかけとをつづけていますが、最終的には中山弘子新宿区長の決断にかかっているといえます。その最後のひと押し/バックアップには、「トラスト基金」の活動ばかりでなく、区民や一般市民のみなさまが強く保存を要望しているという数多くの署名が必要となります。(区長へ提出予定の要望書は、ページ下段に掲載しています)

すでに、新日本建設に対する署名をいただいている方々も、改めて中山新宿区長あての署名が必要となります。たいへんお手数とは存じますが、いま一度ご署名にご協力いただければ幸いです。

なお、署名のやり方は、新日本建設()のときと、まったく同じ手順です。

 

■署名の宛先:下落合みどりトラスト基金

shimoochiai.mt@wood.dti2.ne.jp (中山弘子新宿区長あてメール署名)

 

■署名の方法

 

庭園・建築・環境・動物などの学術分野において、文化財や自然を研究されている専門家の方

    住所、氏名のほか、所属や専門分野を記載のうえ、上記メールアドレスまでお送りください。

() 下落合大学 ○○研究室

一般のみなさま

住所、氏名をお書き込みのうえ、上記メールアドレスまでお送りください。

 

■メール記載例

 

 

 

      下落合「旧E邸」の保存を求める要望書

 

新宿区区長 中山 弘子 様

                     下落合みどりトラスト基金

                               代表  栗林 義信

 

平成16年11月に下落合4丁目9番の集合住宅建設計画が公表されて以来、私どもは様々な角度から保存を模索して参りました。区議会への陳情書、中山区長様への買い入れの要望書ならびに署名、基金活動、専門家による鑑定、業者との交渉などです。活動を続けるなかで、『旧E邸』が如何にすばらしく、保存に値するものであることを実感しております。

東京大学 藤森 照信教授(建物調査: 建築史家・工学博士)、慶應義塾大学 石川 幹子教授(環境情報学部)、東京環境工科学園技術士の大崎清見氏(庭園調査)、長岡造形大学大学院 上山良子教授(庭園調査:ランドスケープアーキテクト)など専門家の報告をまとめますと、当屋敷や庭園の歴史的重要性、独創性、保存状態および南斜面という立地のよさは、新宿区はもとより都内でも類を見ない貴重なもので、文化財として後世に残すに価するというものでした。

さらに、おとめ山公園から野鳥の森公園、薬王院と続く緑地帯の一角をなす当地は、東京都絶滅危惧種など貴重な動植物の存在や、文化財保護法に基づく埋蔵文化財包蔵地(新宿No.4遺跡)の隣接地でもあります。すなわち、この『旧E邸』は次の世代に新宿区が何としてでも残さねばならない宝物です。

間もなく、この屋敷の解体、移築、全ての森の伐採が始まろうとしています。区長のご英断こそが、唯一の保存の手段であり、多くの区民や全国の賛同者も強く望んでおります。後世に誇れる公園にするため、何卒宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

 

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